本日、クラウドファンディング最終日です

3ヶ月近くにわたるクラウドファンディングも本日が最終日です。

多くの皆様にご支援いただき、本当にありがとうございました。

何度も同じリンクを貼りましたが、最終日の今日、もう一度だけ貼らせていただきます。

円錐角膜は推定200〜300人に1人ぐらいはいると思われる目の疾患です。

仮に罹患率が250人に1人とすると、日本の人口を1億2000万人とすると48万人患者さんがいることになります。そのうち各学年(年齢)に均等に患者さんがいると仮定すると、15歳から85歳までの70学年で割ると1学年に6,857人の人が円錐角膜を患っていることになります。

診断された最初の年に角膜クロスリンキングをする、と仮定すると、年間少なくとも6,000願ぐらいは国内で手術が行われるはずだ、という計算になります。両眼の人もいるし、すごく軽い状態の人もいるかもしれませんが、ざっくりそんな計算になります。

これは、人口が日本の2倍以上のアメリカで、年間2万件行われているということからも、妥当な数字ではないかと思っています。

現在の国内での角膜クロスリンキングの件数は700眼ちょっとですので、まだまだ機会を逸して、円錐角膜が進行し続けている人がいるのではないかと思います。実際、毎週のように「何年も前から見えづらかったけど、初めて眼科に行ったら円錐角膜と言われた」「メガネ屋さんで”メガネが作れない”と言われた」という人がきます。もっと早期診断の意識が広まって、できれば保険診療になって、多くの人が角膜クロスリンキングで進行を止められるようになってほしい、と思います。ただ、何度も述べたように、保険診療になるには高いハードルが色々あり、資本主義の原理から抜け落ちてしまうような疾患には、そのハードルはさらに高いというのが現実です。

2年前、ある講演会で、診療報酬というのは「国民がみんなで少しずつお金を出し合って、たまたま病気になってしまった人の治療費をみんなで負担しよう」というコンセプトに基づいてできたものだ、という話を聞きました。このコメントが、それまで「保険になってないんだから仕方ない」「たとえ角膜クロスリンキングにある程度の金額がかかったとしても、その後の一生涯にかかる治療費、コンタクトレンズなどの費用、そして機会損失した時の金額と比べたら小さいものだから」と自分に言い聞かせていた私の心に突き刺さりました。

「保険のことはどうしようもない」「自分には何もすることができない」と思っていましたが、逆に考えれば、この問題に対峙できるのは、私たち眼科医を除いて他にはいないのではないか、少なくとも、私たちが諦めてしまっては先に進められる人はとても限られてしまう、とも思いました。

そこで、思い切って法人を作り、クラウドファンディングをするという行動に出てみましたが、とても多くの方に応援と支援をいただくことができ、そしてこれまでより少しだけ、多くの方に円錐角膜とい病気のことも知っていただけたのではないかと思います。

クラウドファンディングが終わっても、それで終わりではありません。でも、とりあえず、今回の最初のチャレンジは今日までです。本当にありがとうございました。

そして、ご支援は本日の23:59までまだできますので、もし周囲にたまたま共感していただけそうな方がいたら、是非情報シェアとご支援をお願いいたします!

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