釜山出張を終えて
皆様、日頃より当法人の活動にご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。
私は弁護士として法務の専門分野に携わっており、正直に申し上げて、円錐角膜症という病気や、最先端の医療の現場については、理事の皆様ほど深い馴染みはありません。しかし、この団体の理事の方々が抱く「円錐角膜に悩む方々を支援したい」という志に共鳴し、法律家の立場から団体の健全な運営をサポートしたいという一心で、監事の任を務めさせていただいております。
さて、私の専門分野の一つは、企業の「治癒」、すなわち事業再生です。病に苦しむ患者様を治療する医療とは異なりますが、困難に直面した企業を再生へと導くという点で、私は「治癒」という言葉に共通の響きを感じています。
先般、私はその専門分野に関連し、韓国・釜山で開催された東アジア倒産再建シンポジウムに出席する機会を得ました。このシンポジウムは、事業再生を専門とする日本、韓国、中国の弁護士、会計士、学者といった実務家が一堂に会する「東アジア倒産再建協会」が毎年開催しているものです。
今年は私も、もう一つの専門分野である知的財産法との関連で、「倒産局面におけるライセンス契約の取扱い」に関するセッションにパネリストとして登壇させていただきました。登壇に向けた準備の過程では、他国から参加されている実務家やアカデミアの方々からの鋭いコメントを通じて、改めて深い学びと示唆を得ることができました。国境を越えた法律問題の奥深さを知る貴重な経験となりました。
シンポジウムでの議論に加えて、各国からの実務家の方々と交流し、親睦を深める機会を得られたことも大変有り難いことでした。
今回の釜山出張で得られた国際的な視点と学びは、私自身の専門性を高める糧となるだけでなく、ひいては当法人の活動を多角的に捉え、監事としてより的確なサポートを行うための知見になると確信しております。
今後とも、当法人の発展のため、微力ながら専門性を活かして尽力してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
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