クラウドファンディングが始まりました
2025年5月12日より、【円錐角膜支援の会】によるクラウドファンディングがスタートしました。現在まで17日経過しましたが、ファーストゴールの500万円の50%を超えて寄付をしていただいています。寄付してくださった皆様、本当にありがとうございます!
寄付金の使途と必要な金額について
今回のクラウドファンディングでは、ファーストゴールとして500万円を設定していますが、実は、私たちの本当の目標は2,000万円です。というのは、進行性の円錐角膜で角膜クロスリンキングが必要な方に支援をしようと思うと、500万円では全く足りないからです。
角膜クロスリンキングは自費診療なので、価格設定は各医療機関によってまちまちですが、1眼につき15万円〜30万円ぐらいで行われているところが多いと思います。日本全国で行われている角膜クロスリンキングの件数は、600件から1,000件の間ぐらいと推定されています。これらの方達全員に治療費を支援しようと思うと、500万円では一人当たり1万円にも満たない計算になります。
円錐角膜が進行しやすく角膜クロスリンキングが必要なのは主に若い方で、特に小児の患者さんは進行が速いので、診断されたらなるべく早く手術をした方が良い場合が多いです。そこで、18歳未満の未成年の患者さんを優先に考えるとします。角膜クロスリンキングは平均年齢が22〜23歳ぐらいの手術ですので、未成年に限るとすると年間の手術件数は200〜300件ぐらいになるかと推測されます。もし300人に5万円支援すると、それだけで1,500万円が必要という計算になります。
それでも一歩前に進みたい
最初から完全なことはできませんが、それでも何もないよりはずっと良いと思っています。
そして、今回のクラウドファンディングのもう一つの目的は、ぜひ円錐角膜の現実を知っていただきたいことでもあります。円錐角膜の治療は美容整形などと違って病気の治療であり、必要な治療です。有効性、安全性については世界中ですでにエビデンスが出ていて、海外の多くの国では承認が得られている治療なのに、日本では保険診療になっていないということを、多くの方に知っていただきたいということでもあります。
円錐角膜は、進行を止めることのできる病気です。軽いうちに診断して、角膜クロスリンキングで進行を止めれば、その人はその後一生涯にわたって円錐角膜をハンディと思わずに過ごすことさえできます。
是非ご支援をお願いします
クラウドファンディングのサイトについては、下記リンクをご覧ください。
ご覧いただき、内容に共感していただける方、ご賛同いただける方は、是非ご支援をお願いいたします。